Single O Japan (Tokyo)

シドニー発祥のロースタリー、Single O(シングルオー)。両国にあるSingle O JAPANは長年シドニー店のスタッフとして携わっていた山本さんの、日本にもこのコーヒーを広めたいという強い想いから、2014年12月に誕生しました。日本では東京都内を中心とした多くのレストランやカフェへの卸売りを軸に、土、日、月のみ「Tasting Bar」としてコーヒー豆の販売とコーヒーの提供をしています。

Single O JAPANではKINTOのプアオーバーケトルが使われており、KINTOオリジナルドリップバッグの製作にもパートナーとしてご参加いただきました。ドリップバッグの初回ロットにはコスタリカの「エル コンキスタドール」というシングルオリジンをセレクト。ピーチやアプリコットの果実感とシロップのようなやさしい甘みが感じられるのが特徴です。Single Oがシングルオリジンにこだわる理由、またコーヒー豆の産地や焙煎についても伺いました。
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ー豆の産地はどのように選んでいますか。
産地や他社の評価よりも自分たちが惚れ込んだ農園の味を世界に広めたいと考えています。そのため豆の買い付けは、グリーンビーンバイヤーと呼ばれる専門のスタッフが1年の半分以上を費やして産地を回り、農園レベルで行っています。生産者とは品質管理に対して共通意識を持てるよう、取引実績の長さに関わらず、毎回サンプルをチェックしてから仕入れを決定するのもこだわりです。また取引を通じて農園のサポートと、少しずつですが生産農園を増やす取り組みにもチャレンジしています。
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ー焙煎で一番気をつかうのはどの瞬間でしょうか。
シドニーの本店と同じドイツ製のヴィンテージ焙煎機をレストアして使っています。シングルオリジンの焙煎は生豆が持っているクオリティをどこまで引き出せるかが重要で、約10分の焙煎の最後の1分くらいが見極めどころです。フレーバーのピークはまず果実感を感じられる酸味、次に甘味、その後に口当たりや後味を左右するボディという順で来ます。酸味も重要ですが、私たちは甘味がピークに達するタイミングを狙って焙煎をストップします。甘味を最大限引き出すことによって、果実感もあり程よいコクも堪能できる絶妙なバランスに仕上がります。ピークは豆によって変わりますし、同じ農園の豆でも収穫年によって出来上がりが微妙に異なるので、入荷直後は毎回試行錯誤しています。
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ープアオーバーケトルを選んだポイントを教えてください。
シンプルで無駄のないデザイン、中でもオールブラックモデルは店の雰囲気にもぴったり合っていることが大きかったですね。機能面では片手で扱える便利さが特に気に入っています。お湯を注ぐのはもちろん補充する時も片手で完結できるので、忙しい環境でもスマートに対応できます。
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ーKINTOとのドリップバッグを作る試みはいかがでしたか。
豆にとって焙煎はもちろんですが、実は挽きも重要なポイントです。豆が均一に挽けていて、フレッシュな状態を1年近く保つことができ、特別な道具を必要としないドリップバッグは理想のパッケージかもしれません。ユーザーが日常的に美味しいコーヒーが飲める取り組みは、日本におけるコーヒー文化の浸透と成長に欠かせないことだと考えています。
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Single O Japan